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――『G-レコ』に期待している大人たちについてはどうでしょう。これまで「大人たちには観るな」とおっしゃっていましたが。

僕は『G-レコ』について「大人たちは観る必要がない、子供に見せてくれ」という言い方はしていますけど”子供に見せる”ということは、つまり親が許すということ。それを親が認識するということは、親が入口になるということです。これは、過去の「ガンダムシリーズ」のように無制限に見てくださいと言わないアピールの仕方もあるのではないか――ということも実はかなり意識しています。営業が絶対に理解してくれないんだけれども(笑)。もちろん、子供たちに観てもらいたいのは前提。そこから「大人が観る必要はないから」と言われると、「えっ? どういうものなんだろう?」って気にはなるでしょ?

――(笑)。完全に富野監督の術中にはまっていますよ。ガンダムファンは(笑)。

これはものすごく重要な構造です(笑)。子供に聞かれた時のために真剣に観なければいけないということでもある。もしかしたら、子供に「お父さんそれ違うよ。『G-レコ』で言いたいのは実はこういうことだよ」と言われ、親が「ええっ!? 気がつかなかった!」と、もう一度観なければいけない(笑)。もちろん理想的な形ではあるけれど、そういう作りになっています。「お父さんロボットばかり見ていたらダメだよ。なんでモビルスーツの話ばかりするの?」なんて言われて、逆に子供に怒られてしまうかもしれない(笑)。そうなるといいんだけど、見かけはそうじゃありません。今までのガンダム以上に、おもちゃやグッズにマッチングしてます。これが『G-レコ』のとってもいやらしいところです。

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翔べ!『G-レコ』! “大人は見るな”の真意と次世代が持つべき意識 - 富野由悠季監督が語る『ガンダム Gのレコンギスタ』【後編】 (2) 人間は死ぬまで引退はできない。口に出した瞬間にお前もう死んだんだよねってこと | マイナビニュース

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――富野監督が70歳を超え、かつて見ていた子供たちの見え方は変わってきましたか?

70歳を越えた年寄りになって子供たち、孫たちに可愛さを感じるということは、年寄りが死ぬまで元気でいられる完璧なキーワードをもらっていることになります。これは「おじいちゃんは、年をとったからお孫さんが可愛いんですよね」ということではない。孫がいるおかげで年寄りが生かされているんだという言葉遣いを、もっと我々は正確にすべきなんじゃないかと思っています。それに”働く”という言葉をつけてしまうと、色々な問題がでてくるから簡単には言えないけれど、元気ということには繋がります。元気に生きることは、老人看護の問題でも、手厚い看護をするよりは元気で健康でいる方が老後対策としてお金がかからない。イギリスでは、具体的に実施され始めています。そういうことも含めて、年寄りの義務とはなんだろうということを改めて考えるようになりました。

僕の周りの世代で言えば「年をとって働いている自分がとてもみじめな存在なんだ」という観念を持っている人もいます。これは変えていかなければいけない考え方です。今の日本で言えば、労働人口が減っていく……だったら、定年は全部廃止! 働けるやつ、死ぬまで働かせる! という発想をしなければいけないんだけど、この言い方をすると「人をそこまで働かせるのか?」「酷使するのか?」という発想が返ってきます。

だけどそうじゃない。「死ぬまで元気でいましょうよ」という話をするために、むしろそういう回路にしていなかなければならないんです。年寄りが穀潰しではいけないから働けという言い方になります。そこから還元することによって、社会を維持するための年金を抑えることにもなるし「最後に、じいちゃんばあちゃんたちが幸せに死んでいってくれてよかったよね」って褒められるのではないか? 色々と脱線したけれど、こういう構造にしようよっていう話まで『G-レコ』ならパパパッとできるんですよ

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翔べ!『G-レコ』! “大人は見るな”の真意と次世代が持つべき意識 - 富野由悠季監督が語る『ガンダム Gのレコンギスタ』【後編】 (2) 人間は死ぬまで引退はできない。口に出した瞬間にお前もう死んだんだよねってこと | マイナビニュース

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サンライズ谷口氏のようなスタッフが徐々に富野監督のもとに集まっていき、そこから”脱ガンダム”に辿り着いたということですね。

"ガンダムの富野"という立ち位置があったからこそ、脱ガンダムをしなければいけないということを20年ぐらい命題にしていながら、それができなかった。これは観念の問題で、「ガンダム」という単語を使った瞬間に「ガンダム」から抜け出せない自分がいたんです。年をとればとるほどそうなっていきます。70歳を過ぎて"脱ガンダム"ができたという意味では、本当にありがたく思っています。"G"は"元気のG"なんだ、ということは、1人では絶対出てこなかったという確信があるわけで、このバカ(サンライズ谷口氏を指して)がいてくれたおかげで、とっさに思いついたんですよ。

――5分で”脱ガンダム”のキャッチコピーができたわけですから(笑)。(サンライズ谷口氏)

この関係性は伊達じゃないんです。一人の人間の思考なんてたかが知れています。自分が劣等生だと思っていても、かなりロジックでものを考えてきた人間です。何より前例があると絶対的に縛られるのが僕です。だから、人との関係性の中で揺さぶりをかけられて突破口が開けると、自分自身が変わっていけることを本当に自覚しました。この企画が走りだしてから6年近くを振り返ると、最近まで自分勝手にやっていたんだなって思いますもん。

これは危険なことなんです。作家やクリエイターと言われている人の多くが個人作業だと思い込んでいて、同時に個人で仕事をやっているようにも見えています。だけど、どんな天才でも20年、30年作品を作り続けることはできません。「白鳥の湖」のような名曲を書くチャイコフスキーにも、ひどい楽曲はあります。それでも、後世の人は一応交響曲として演奏をしている。どう考えてもひどい楽曲としか思えなくて、解説を読むわけです。すると解説が本当に無理矢理曲想に合わせて理解する努力をしていて、クズを理解するのはダメだぞということをやっている。ひどいアニメや映画でも一生懸命褒めているのと構造は同じで、クラシックの世界でもそれがあったということです。

これを突破するためには、やはり恣意的に自分が変わらなければいけないと強く意識することがひとつ。もちろんそれだけでは足りなくて、強力な意思や学力を持つか、強い刺激を受けない限り変わらないでしょう。ましてやアニメの仕事は、所謂”こもり仕事”、デスクの前の仕事なのだから。僕のようにフリーでやっているつもりでいても、所詮ここの(デスク周辺を指して)フリーでしかない。

さらに言えば、フリーの意識がモニターに映しだされているかというと、全くそんなことはない。だから、10年モニターの前で仕事をしている奴のセンスなんか絶対信用しちゃいけないよ、というところまでようやくきました。自分のキャリアに固執して、絶えずバックしていくような思考回路だけは持ってはいけないということです。

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翔べ!『G-レコ』! “大人は見るな”の真意と次世代が持つべき意識 - 富野由悠季監督が語る『ガンダム Gのレコンギスタ』【後編】 (1) 5分で”脱ガンダム”のキャッチコピーができた関係性は伊達じゃない | マイナビニュース

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――直筆のメッセージでは「ベルリとアイーダの冒険はすごいぞ!」と謳っていましたが、これまでの「ガンダムシリーズ」からすれば”冒険”というワードは、なかなか連想しにくいです。

それが「ガンダムシリーズ」の欠点だったと思っています。ガンダムファンが、ある色彩に彩られたファン層という区切りがあってこれが嫌でした。つまり芸能的に享受されていないんです。例えば「元気」とか「熱血」というような言葉を貼り付けられないシリーズだったんじゃないのかと。それは、アニメとして見た時にあまりいいことだと思えなかった。それを意識したという言い方はできます。が、この言い方は全部嘘です(笑)。

――(笑)。

これに気がついたのは、『Gのレコンギスタ』の”G”は”元気のG”と思いついた3カ月ほど前です。それまでは気がつかなかった。つまり”G”を見ると当事者だから、”G”はガンダムなんですよ。その中で、今回の作品における、外向けのキャッチフレーズが欲しいって言われた時に「うるせえなてめえ!」と言いつつも、『Gのレコンギスタ』の”G”は”元気のG”なんだ! とこれを思いついた(笑)。タイトルにも全部被せられるし、まさに「ガンダムシリーズ」に一番欠けていたことで、もっともらしくニュータイプ論や宇宙世紀がどうのこうのって言ってることが、まさに大人の言葉遊びだったとわかったのです。原発だっていいんですよ、というのと同列かもしれない。それを本当に感じるようになって、改めて”G”は”元気のG”なんだと言った瞬間に、自分自身も完璧に洗脳された部分があって……洗脳じゃないな。もっといい言葉がある。浄化された部分があったんです。

――そこで脱ガンダムにはじめてたどり着いた。

そういうことです。つまりアニメというのは、もともとが”芸能”なんだよねって言ってきたたけど、本当に”芸能”に落としこめることに気がついた。だから、逆に自分の発想でありがたかったのは、自覚なしに先ほどお話したような、ベルリとアイーダをあのような設定を貼り付けることができたこと。これまでも芸能論には意識的だったけれど、自分自身を引っ張ることができなかったのは、ガンダムに潰されていたからです。だから『Gのレコンギスタ』は”元気のG”なんだと言えた瞬間に、それ以後のコンテも、演出も弾んできました。それまでは、なんとか子供に見てもらうために、ただ楽しく作っていこうと考えていました。しかし、この表現の仕方や考え方は、ロジックなんです。生理的なところまでいけない。その中で、”元気のG”か! だったらいい! だったらもうガンダム関係ない! ってところへ行くことができて、本当に脱ガンダムができたんです。

そうなるとキャラクターの動きが違ってきますね。大人の言葉遣い、上手に話ができるということが正しいのかという問題とも隣接してきます。自分自身がこういう体験をしているだけに、芸能が持っているのは「何? お前、人前でこうやって裸になるのが好きなの?」と聞いて「好きなの! で見てもらって喜ばれたらわたしもうそれだけで幸せなの!」、バカか! ということなんだけれども、その部分がひょっとしたら人の関係性の中で一番大事なことなのかもしれない、と理解できるようになった。

何度も嫌なこといいますよ? 原発関係者とか官僚の中に、人前で裸になって楽しいという感覚を持っている人が何人かいるわけです。顔見せが好きで。本来、政治家っていうのは大衆に向けて、もっとあけっぴろげに言葉を話せるような人でなければいけないんです。それでいて政策を行使することができなければならないんだけど、色々な事情がありまして……世の中って難しいんですよ! と半端な落とし前をつけてばかりいると、段々狂っていく。

――だから芸能が必要になってくる。

まさにアニメっていうのは、芸能で”元気”だけでやっていいんです。『G-レコ』で言えば、物語の世界観の中に、問題の種を全部撒いたつもりなので解説は一切しません。後はできる人が、考えて開発していけばいい。教えたものを教えられたようにやるのは、やはりレベルが低いと言えます。だから自己啓発も欲しいんだよと考えれば『G-レコ』の配列が間違いないと思っています。今はとにかく、どんなひどい作画であろうが、どんなに色がつかない作品であろうが、最後までオンエアしたいと思っています

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翔べ!『G-レコ』! 脱ガンダムに導いた”元気と芸能” - 富野由悠季監督が語る『ガンダム Gのレコンギスタ』【前編】 (4) 「ガンダムシリーズ」の欠点と脱ガンダム、キーワードは”芸能” | マイナビニュース

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当然、アニメだから「物語に描かれている画は全部ウソなんですか?」って言われれば「うん、ウソなんだよ」と言う。だってアニメだし、漫画だからねって。そこで「だったらそれは子供を舐めているんじゃないの?」とくれば、それは違う。今言ったでしょ。アニメとか漫画だからなのよ。『ハリー・ポッター』が、杖にまたがって飛ぶのは、本気だと思ってないでしょ? だけど観て楽しめるでしょ? 物語をつくる、アニメをつくる、映画をつくる、漫画をつくるということはこれができるんです。

だけど、その直下でリアルに持ってくるのはアホのすることです(笑)。ただ『G-レコ』なら、「問題意識を並べているからこういう話、構造になっているんだな」ということをおそらく勘の良い10代、自分でものを考えるようになってきた子は、絶対に考えるはずです。100人に1人って言いたいけど、100人に2、3人ひっかかる子がいると思う。そういう子供が成長して社会の中堅を担って指導者になってくれれば、原発をどう収束させていくかという手法だって編み出せるかもしれない。

少なくとも今の40代、50代はダメ。政治家の動きをみてはっきりわかるでしょう? 我々の前で醜態をさらけ出した某議員を見て……え? これ、議員? って思った人は多いはずです。ああいう人にお金を出している、出していることを許してしまっている我々納税者だってアホの一員でしょう。そろそろそういうことをきちんと認めましょうよ、という話にしています。現にこうやって『G-レコ』の話をすると、こんな変な話までパパッとできちゃうから、うまくいったなと思っている部分はあります

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翔べ!『G-レコ』! 脱ガンダムに導いた”元気と芸能” - 富野由悠季監督が語る『ガンダム Gのレコンギスタ』【前編】 (2) 子供に向けて嘘は絶対に書けない。ご都合主義を物語の構造としてつくるための『G-レコ』 | マイナビニュース

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ギャル子ちゃん

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A personal piece I’d been sitting on for two years, adding to it whenever the time was right. Check out a bit of the process here.

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Kaskara Sword

  • Dated: 19th century
  • Culture: Sudanese
  • Measurements: overall length 110 cm 

The sword has a straight, double-edged, European blade, grooved at the centre of the first part and engraved with sun, moon and stars under the effigy of an arm holding a sabre coming out of a cloud. The massive, iron hilt features a cross-shaped quillon, silver grip and pommel richly engraved and decorated with jade and cabochon stones.

Source: Copyright © 2014 Czerny’s International Auction House S.R.L.

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